ゴーストリコン アドバンス ウォーファイター
2006/09/04
  

日本のゲーム市場、敗退濃厚なXbox360を買っちゃいましたよ。ゴースト・リコンの新作をやりたいがために。PS2版が発売されると聞いて一安心してたんですが、スクリーンショットのあまりのショボさにXboxの方を本体ごと衝動買いしてしまいました。まぁ、Xboxは欧米の市場ではなかなか好調なようだし、FPSが好きな私には向いてるかなと思っています。ということで戦争映画のレビューも肩が凝るんで当分の間は私が遊んだFPSの紹介でもしようかなと思います。(ただし家庭ゲーム機のに限ります。)第一回目は今回購入したゴーストリコン アドバンス ウォーファイターです。

感想は遂に家庭ゲーム機もここまで来たかという感じです。ゴースト・シリーズは全部やりましたが文句なしに一番の出来です。相変わらず撃ち所によっては即ゲームオーバーになったりとシビアですがその分やり応えがあります。グラフイックはさすが次世代機とあって本当に素晴らしい。砂煙や夕焼けの市街地、敵を倒した後は思わず周りを見渡してしまうほど綺麗です。遮蔽物から遮蔽物へ、仲間に的確な指示を出しながら移動していく。気分はまさにブラックホーク・ダウンです。また今作はヘリや装甲車、偵察機なども遠隔操作できシミレーション要素が非常に強くなっています。ここらへんは賛否があると思いますが私はただ撃ちあうだけのゲームはあまり好きではないので、良かったです。壁張り付きができるようになったのも良い点で、映画のような銃撃シーンが違和感なく出来ちゃいます。仲間やキャラクターの造作も文句なしにかっこいいですよ。

残念な点は操作の複雑さです。特にヘリや装甲車を同時に操作しなければならない時はかなり混乱します。また攻撃指示ボタンと移動指示ボタンが同じなので。仲間に攻撃命令をだしたつもりが、その目標が動くと移動命令になってしまい、無謀にも仲間が敵陣に特攻するなんて事態がしばし起きます(笑)あと今までのゴースト・シリーズは殆ど会話が無かったから気にならなかったのですが、今作は固有キャラが沢山登場しストーリー性が強いので英語にして欲しかったですね。それに音声が聞き取りづらいのも難点です。

総合的に見れば最高のゲームです。戦争モンが好き人には是非プレイして欲しいです。オンラインはまだ未プレイですが一緒にやってくれる人がいたら気軽に声をかけてください。

ゴーストリコン アドバンス ウォーファイター 満足度:★★★★★(五段階)



ついでにXbox本体に関する感想も。噂どおりファンの音はうるさいし、すぐ熱くなります。熱の方は設置場所を変えたら大分よくなりましたが。あとマジで簡単にディスクに傷がつきます。事前にゲーム稼動中に本体を動かすとディスクに傷がはいるという話は知っていましたが、ここまで簡単に傷がつくとは思いませんでした。私の場合はコントローラー接続のために少し動かしただけですが傷がついてしまいました。もう一枚ゴーストを買うことにしましたよ。まぁ、私自身の責任とはいえライトユーザーのゲーム機に関する認識なんてこんなもんだと思うんですよね。仮に日本でのXbox360の市場が拡大すればこういうトラブルは増加すると思うんで、もう少し注意を促すような説明を分かりやすくして欲しいです。訴訟もおきたんだし、説明書だけじゃなく別のプリントに大きく注意を促すとか簡単な方法で対策はいくらでもできると思います。

少し文句を書いてしまいましたが、総合的に見れば非常に優れているゲーム機だと思います。本当に簡単にネット接続ができますし、映画やゲームのデモもダウンロードできます。何よりも感動したのが体験版を無料でダウンロードできるんですね。これは非常にユーザーに優しいサービスだと思います。他にもアイコン設定とか実績とか遊び心があっていいです。音楽や画像の編集、パソコンとの連動、可能性をまだまだ感じさせるゲーム機です。正直、日本市場での普及は今のままでは厳しいでしょう。しかし欧米では好調なようだし何よりもFPSなどの洋ゲー好きの人には向いているんじゃないでしょうか?レインボー・シックスの新作もXboxで出るぞー。



別窓 | 関連ゲーム(FPS) | コメント(1) | トラックバック(0) | ↑top
コードネーム・イーグル
2006/07/25
eagle.jpg


満足度:セイウチのケツにド頭つっこんでおっ死ね!by ハートマン軍曹

B級映画とはわかっていたが、これは酷い。フルオートで撃ち続けるは、グレネードは景気よく爆発するは、弾をくらった敵は見事に後ろに吹っ飛ぶわ・・・。

基本的に映画ってリアリズムに徹しなければならないと思うんだよね。まして我々の生きる世界情勢を背景にする戦争・軍事モノなら尚更で、その基本ができるかどうかというのは最低条件のはず。

この映画は戦争・軍事モノでやってはいけない要素を見事に盛り込んでいる。そんな基本すらも出来ていない映画だからストーリーも陳腐そのもの。とりあえず、今話題のイスラム教を悪役にしましたという感じ。21世紀になっても、まだこんなアホ映画が撮られているとは・・・。人類って進歩しないもんね。見る価値ゼロです。

別窓 | 未分類[戦争映画] | コメント(0) | トラックバック(1) | ↑top
ロード・オブ・ウォー
2006/07/23


満足度:★★★★★

悲惨な戦争ですら資本主義経済の理念からすれば、そこには需要と供給があり理想のマーケットである。「ロード・オブ・ウォー(戦争王)」と名づけられたこの映画は戦争を影で操る武器商人にスポットをあてた少しショッキングな社会派映画だ。

旧ソ連(ウクライナ)からの移民であるユーリーは、レストランでの銃撃戦に居合わせたことを切っ掛けに武器商人としての道を歩むこととなる。おりしも世は冷戦が終わり、ソ連にはアメリカとの戦争に備えて蓄えられた武器が山のように眠っていた。そしてソ連とアメリカの影響が薄れたアフリカ各地では、紛争や内戦が勃発していた。

この映画の素晴らしい点は扱う問題が複雑で重たいにも関わらず、非常に見やすいことだ。あえて武器商人ユーリーに間抜け面のニコラス・ケイジ(ファンの方すみません)を抜擢したの見事である。社会派映画というのは、本来世間に問題を提起するものだと思うが、実際にその役を成していないものが多い。すなわち、はじめからその問題について詳しい人だけのものに成りがちだということだ。この映画はその点を絶妙なバランスでクリアしている。だからこそ、普段こういった話に興味がない人こそ見て欲しい映画である。

それにしても武器最大の輸出国は世界の平和と安定のために組織された国連の常任理事国、すなわち米・英・仏・露・中であるというのは何ともいえない皮肉である。

別窓 | 未分類[戦争映画] | コメント(0) | トラックバック(0) | ↑top
7月4日に生まれて
2006/06/18


満足度:★★★☆☆

初めに言うと映画としての出来はイマイチだ。戦闘シーンにしろラストにしろ中途半端な感じが否めない。しかし、戦場の‘ベトナム’を描いた映画が沢山あるなか、本作はアメリカ本土の‘ベトナム’を描いた映画として異色であり、一見の価値が充分ある。

愛国心から海兵隊を志願したロニーはベトナムを戦い、下半身不随の重症を負い祖国へと帰還する。しかし、命を懸けて戦ったロニーを待っていたのは、大儀なき戦争へ参加したという、周囲の哀れみと侮辱の視線だった。

この映画の見所は何と言っても戦争からの帰還後の話である。ベトナムを体験した兵士にとっての悪夢は、戦場もさることながら帰国後のアメリカ国民の冷たい視線だったという。祖国のために命を懸けて戦った兵士は英雄として迎えられるどころが‘赤ん坊殺し’と激しく罵られた。この映画はベトナムを戦った兵士のもう一つの戦場を上手く描いているのだ。しかし残念な点はこの映画の売りである反戦運動への参加が意外にもあさっりしていた点だ。せっかく盛り上がってきた所で、映画は急速に終わってしまう。前半の長ったらしい家族との話やショボィ戦闘シーンなどはいっそうのことカットして、その後をもっと見たかったのが正直なところだ。まぁ、この映画の主題を全面的に肯定する気にはなれないが、帰還兵の苦しみを描いたという点では非常に見応えがあるので興味があれば是非見て欲しい。

「カジュアリティーズ」の記事でも書いたが、やはりアメリカにとって‘ベトナム’は完全に過去の話なのだろう。その後に作られる‘ベトナム’映画は巧妙にアメリカを正当化する偽善映画である。そして本作で好演したトム・クルーズが「共産主義者」、「裏切り者」と罵られる役をやることも二度とないだろう。

別窓 | ベトナム戦争 | コメント(0) | トラックバック(0) | ↑top
セイヴィア
2006/04/26


満足度:★★★★

「戦争の悲惨さと、極限の状態にあってなおも輝きを放つ人間の尊厳を、あますことなく描き出した傑作である。」(DVDパッケージ裏面より抜粋)

この映画の感想は上のコピーで充分だろう(笑) 多少、ご都合主義的なところが目につくが、良く出来た映画である。派手な演出に頼らずとも、美しい自然と廃墟となった家屋の対比が戦場の雰囲気を見事に演出している。ストーリーも単純ながら、どんな悲惨な状況のなかにも、わずかに残される希望というテーマが貫かれており非常に感動的だ。

と、私的には満足だったこの映画だが、今一評判がよくない。なんでも女性差別だとか宗教差別だとかという批判があちらこちらで噴出している。この映画、旧ユーゴ紛争についての前知識があるかないかで大分評価が変わってくるかもしれない。なかにはレイプシーンを描けば何でも戦争の悲惨さを伝わるもんじゃないとお怒りの方もいるようだ。しかし、旧ユーゴ紛争では組織的に大規模な集団レイプが行われた戦争である。これは宗教上、堕胎が認められず、被害女性はレイプした側の子供を必ず生まなければならない(つまり自分側の民族を増やせるという)ことを見越しての行為である。だからこの旧ユーゴ紛争を扱う題材としてレイプを選んだのは決して間違った選択ではない。ちなみにこれらの行為は一般的にセルビア側の蛮行として有名だが、実際にはアメリカの宣伝会社や似非人権主義者などによって一方的に糾弾された感があり、イスラム教徒側もクロアチア側も似たようなことをよくやっていたそうだ。

他にも宗教差別だと言う声もあるが、おそらく終盤ヴェラ(セルビア人)が襲われるシーンを見て、襲撃したのがイスラム教徒側だと勘違いしたのだろう。あれはクロアチア軍である。しかし、これらの説明は劇中には一切なくなく、また、あそこらへんの人種は複雑に入り組んでいて我々日本人には外見だけでは見分けがつきづらい。ここら辺が反米の風潮に乗ってイスラム教徒に対する差別映画だと、しばし誤解される点ではないだろうか。

そもそも忘れてはいけないのがボスニア紛争は国際社会が一方的にセルビア側を悪役に仕立てた戦争である。この映画はそういう情勢の中でもセルビア側の視点から描いたものである。しかしセルビア側だけに偏った視点にはなっておらず、どの勢力も加害者であり被害者であるということをきちんと描写しているのである。確かに序盤のモスク襲撃は理論としては破綻しているが、私は決して偏った映画だとは思わない。

旧ユーゴ紛争を描いた映画のなかでも上位にはいる良い映画だ。

別窓 | ユーゴスラビア紛争 | コメント(2) | トラックバック(0) | ↑top
| 軍曹の戦争映画の薦め | 次ページ